COLUMN

2023/06/02 11:41

2023/5/2

八十八夜

八十八夜を迎え新茶の香りと風味を楽しめる季節となりました。伊豆のお茶摘みもピークを越えたと思います。弊店茶園のお茶刈りもあと少し。近在生産者の製茶を少なからず優先するので、残りの自社茶園の摘採時期は逃しだしたがしょうがない。と思うしかない。とは言え何か釈然としない気分でお茶刈りに行けば製茶工場ノイズと茶埃に塗れ、気分もささくれ立った躰を薫風が癒やしてくれたと思おうと思えば思えない事もなかった。それくらい清々しい1日でした。
皆様は新茶飲みましたでしょうか?是非薫風を感じて下さい。



2023/05/06

製茶工場

弊店茶園のお茶刈りが去年より4日早く終了した。あとは遅場所生産者の製茶や大量の荒茶の仕上げをこなしながら刈番の摘採や中刈り更新に着手です。今日から数日間雨模様との事で刈終わって安心できました。うちの茶葉は5月に入って摘採期を逃し始め、最後の畑は5〜6日遅れていた感じです。茶も農作物なので地域が同じなら摘採期も殆ど同じ時期になり、他の生産者の製茶を優先しているとうちの畑が遅れる事になってしまいます。当地での茶生産者が今と比べて多かった頃、社長(父親)はうちの畑の摘採期を遅らせてでも他生産者の製茶を引受ける事があり、そういう時うちの茶園を手塩にかけて管理していた祖父(故人)は怒りの不貞寝で朝起きて来なかったり社長(祖父からしたら息子)を数日間無視したりしていた事を思い出す。昨日伸び過ぎて開き硬くなった葉を刈っていたらその時の十二神将伐折羅大将のような祖父の顔が脳裏に浮かびました。画像は摘採期に摘んだ弊店茶葉です。


2023/5/19

中切りでも中刈りでもどっちでもいいよ

2023/5月中旬、茶畑の更新作業をやっています。中切りとか中刈りとか言われる作業です。全ての茶園ではなく今年順番が回ってきた畑で実施しています。昨日一昨日は気温30度を超えの夏日のタイミングで作業する事になってしまい、ストレスフルな作業でした。新茶を摘んだ直後の実施が良いと言われていますが、経験上では6月中旬迄にやってあれば大丈夫だと思います。画像のように茶葉の層を20~30cm刈り落として枝の部分だけにしていきます。一般的には中刈りをしてから2~3年目の茶葉が高品質とされています。伐った翌年の茶園は上層の混み入った細い枝が伐られ芽の数が減るので収量は減りますが、太い枝から形が良くて大きく重い格好良い芽が出ます。弊店では高品質の茶葉を採るために5年に1回中刈りをしています。中切りのメリットは茶樹の若返り、病気害虫リスクの低減、茶葉品質の向上、茶樹の高さが下がることによる作業効率アップです。対してデメリットは翌年の収量減です。やらない手は無い。めんどくさいけど。


2023/5/28

山頂でお茶

新茶の仕事も一段落したので気分転換に水出しした新茶を持って天城をハイク。万ニ郎岳山頂近くにて一服。格別の旨さ。畑や工場に明け暮れて体力的には1年で一番充実している時期であり気温も冷涼で約5時間の周回を(ゴルフ場→万二郎岳→万三郎岳→涸沢→ゴルフ場)軽々踏破した。途中、アセビ(馬酔木)のトンネル付近でサイモン&ガーファンクルのスカボロー・フェアの歌い出し、

〽スカボロー市場に行くのかい?

は、死霊が旅人に囁いているという説(諸説あるらしいけど)を妻から聞かされて背筋が凍った。何それ怖い・・・

歌は
〽パセリ セージ ローズマリー アンド タイム

とハーブ羅列の歌詞が続くが、これは旅人が唱える魔除けのおまじないらしい。日本でいうクワバラクワバラ的な。アセビ見て何の気無しに ”アセビ セージ ローズマリー アン ターーイム♫”とか阿呆な替歌歌ってただけなのに何それ怖い。。。








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